15歳でアメリカ海軍士官ピンカートンと結婚した蝶々夫人。
アメリカに帰った夫は「こまどりの鳴く頃に帰るから」といったまま戻らずに3年が経った。
人々は「蝶々さんは捨てられた」と噂しているが、夫の帰りを信じる蝶々夫人は「ある晴れた日に港に船が入る。その船は夫の乗る船。私はそっと隠れて夫を待つ。嬉しすぎて心臓が止まるかもしれないから。」と歌う。
「蝶々夫人」の中で一番有名な歌。
映像は2018年2月にsonoriumで撮ったものです。
周囲のものが何と言おうと、蝶々夫人は夫ピンカートンの帰りを待っていた。
いよいよ夫が帰ってくる、、、そう思った蝶々夫人は花嫁衣装を着て夫の帰りを待つ。
果たして夫は蝶々夫人の許に返ってくるのだろうか?
ドラマチックはイントロはこれから起きることを予感させる。
映像は2018年1月にsonoriumで撮ったものです。
ピンカートンが長崎に戻ってきた。アメリカから正妻を連れて!
ピンカートンはまさか蝶々さんが待っているとは考えてもいなかったのだ。蝶々さんの想い、そして子どもが生まれたことを知り、彼は自分の罪の重さに打ちひしがれる。
映像は2018年2月にsonoriumで撮ったものです。
スター歌手であるトスカ。
美しく、愛に溢れ、正直で、、、、。
「藝術のために尽くし、全ての人に愛を持って生きてきたのに、
神様に祈り、悪いことはしていないのに、、、なぜ、こんな苦しみを受けなければならないの!」
美しく、悲しく、激しい想いがメロディーに。
2017年12月sonoriumで撮影した映像に更新しました。
プッチーニのハーモニーの動きにはなんとも言えない魅力を感じます。
練習をしていると、ついついピアノから離れがたく、「オーケストラのように弾きたい」という気持ちが高まります。
この曲は「トスカ」一幕で教会の壁画を描く画家カヴァラドッシが恋人である歌姫トスカへの想いを歌っています。
悲劇の始まる前の幸せな響きが広がります。
2017年12月sonoriumで撮影した映像に更新しました。
この数日頭に浮かぶメロディー。
「なんだろう?」と歌っていったら「マノン!」という歌詞。そう、デグリューが歌っていたのでした。私の好きなオペラの1つ。
オーケストラで単独でも演奏される「マノン・レスコー」の間奏曲。
男たちを破滅させる、美しく、愚かなマノン。そして男たち。
オペラの間で演奏されるこの間奏曲は、美しく、切なく、激しさもある。
今日も「ボエーム」が頭の中で鳴っていたので、第1幕「私の名はミミ」から後半を弾きました。
ミミの清らかな、しかし乙女らしいところが表現されていて、その姿が絵のように浮かんできます。
先日ボエームをレッスンして、その後しばらくこのメロディーが頭から離れませんでした。それで弾いてみました。
ミミとは対照的で、自由奔放な、しかもチャーミングなムゼッタ。
彼女は生まれながらに「鏡」を要求し、自分の美しさを確認したとか。唯一の弱点である「マルチェッロを愛している」が故に、魅力的なこの歌でマルチェッロを挑発し、勝利する。
「西部の娘」は全幕上演されることの少ないオペラですが、このメロディーはとても好きで、時々弾きたくなります。
舞台はゴールドラッシュに沸くアメリカ・カリフォルニア。
プッチーニのオペラは「愛」に溢れ、「切なさ」が心にしみます。
プッチーニの出世作。
ヒロインが若かった日の恋を思い出し、歌います。
オペラの舞台は、ドイツ・シュヴァルツバルトの森。林務官グリエルモの娘アンナは恋人のロベルトの旅立ちに不安を抱いていた。彼は叔母の遺産をもらうために、マインツに向かうのだが、「戻らないのでは」と予感がしたのでした。
アンナは勿忘草を手に「もし私があなたのように小さな花だったら、ずっと私の愛する人のそばに居られるのに。そうしたらいつでも大好きな彼に、私はいつも貴方のことを思っているのよ。だから決して決して私のことを忘れないでね・・・と言えるのに」
と歌います。
私がこのオペラを観たのはミラノ・スカラ座の日本公演でした。
ゼッフィレッリの演出で、息を飲み、思わず歓声を上げてしまう素晴らしい演出、舞台、衣装・・・、そして冒頭の合唱から素晴らしさに驚いてしまいました。
カーテンコールには、誰もが周りの人と笑顔で顔を見合わせて拍手をしていました。
同じ演出がMETライブヴューイングでご覧になった方もいらっしゃるでしょう。
https://youtu.be/d9QaZpRlCHA
心に残るメロディーはたくさんありますが、今回はカラフ王子が歌う「誰も寝てはならぬ」をお聴きください。
私がこれまでに一番多く関わったオペラは「フィガロの結婚」です。「一番おもしろいオペラは?」と尋ねられたら、「フィガロ〜!」と答えるでしょう。
練習のピアノと本番のレチタティーヴォを担当する私がシンフォニアを弾くことは殆どないのですが、この「ワクワク感」がなんともたまりません。
映像は2016年9月にsonoriumで撮ったものです。
サン=サーンス作曲 「サムソンとデリラ」第2幕からデリラの歌う独唱。
旧約聖書「士師記」第13章から第16章のサムソンの物語に基づく物語で、怪力の英雄サムソンと異教の美女デリラを中心にした、ヘブライ人とペリシテ人の民族間の争いのドラマ。
デリラの歌うこのアリアは、「たかが音階、されど音階」で、単調になりがちな音階が、バランスやタイミングで「体温」が加わり、「艶っぽさ」が現れるので、『面白く、難しい』曲です。
私が幼い時に、父がよくレコードをかけていたのを思い出す。
父のお気に入りの一つが「真珠採りのタンゴ」だった。
原曲がビゼーの「真珠採り」のなかのロマンスだということを、私は大人になってから知った。
私はアルフレード・クラウスが歌うロマンスがお気に入り。
タッデイとの二重唱も素敵。
第1幕第1場の中で、プラタナスの木陰で気持ちよく休んでいたペルシャ王セルセ(クセルクセス1世)によって歌われるアリア。Ombra mai fu
訳:
かつて、これほどまでに
愛しく、優しく、
心地の良い木々の陰はなかった
魔法使いの囚われの身になったアルミレーナが愛するリナルドへの貞節を守るため「苛酷な運命に涙を流しましょう」と歌うアリア。
訳:
私が この過酷な運命に涙することをお許しください
そして自由に憧れることをお許しください
私の苦しみに対する哀れみのみが
この苦悩の鎖を打ち砕いてくれますように
あらすじ:
婚約者を殺されたサンクトペテルブルクの皇女フェドーラがその復讐を誓う。犯人ロリスを見つけ出すが、先に発砲したのは婚約者の方でロリスは自己防衛のため発砲した事実を知ることになる。二人は愛し合うようになるが、ロリスの血族が彼女の密告により虐殺されたことを知り、フェドーラは服毒して果てる、…という悲劇の愛の物語。
アントニオ・カルダーラの作と言われていたが、最近「作者不詳」となった。
訳:
たとえ、つれなく
どんなに私を悩ませても、
いつも変わらず誠実に
あなたを愛していたい。
私が長く
あなたに尽くしていれば、
あなたのつれなさも
和らげることができるだろう。
ガスパリーニはバロック時代のイタリアの作曲家で教会音楽を中心に作曲した作曲家。
この曲はカンタータ集に収録されているものと思われる。
旧約聖書「士師記」第13章から第16章のサムソンの物語に基づく物語で、怪力の英雄サムソンと異教の美女デリラを中心にした、ヘブライ人とペリシテ人の民族間の争いのドラマ。
デリラの歌うこのアリアは、「たかが音階、されど音階」で、単調になりがちな音階が、バランスやタイミングで「体温」が加わり、「艶っぽさ」が現れるので、『面白く、難しい』曲です。
亡くなった恩師から「音階を面白く演奏することが基本」とよく言われましたが、この曲を聴くたび、そして弾くたびに実感します。